【読書感想】『[禅的]持たない生き方』を読みました

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[禅的]持たない生き方 金嶽宗信/著

 


 マインドフルネスとミニマリズムに興味があり、amazon readingにて読みました。

 

 苦しみの元は執着であるということは前回読んで、そしてブログでもまとめた「サーチ・インサイド・ユアセルフ」から学んでいました。その執着をなくす意味でも【禅】の考え方は非常にためになると感じています。

 

 【禅】の話、宗教の話でとっつきづらい本かなと思うかもしれませんが、そんなことはなく、著者の考え、【禅】の考えが非常にわかりやすく書かれていて、とても読みやすい本だったと思います。

 

 日本の文化である【禅】の考え方は日本人の私にとっては信念としてしっくりとくる考え方でもあります。今日本にある建造物や入浴などの文化も【禅】から来たものであり、今ある自分の価値観に近いものが多いです。とても共感できる点が多い1冊でした。

 


本書から学べる【禅】の持たない要素を紹介します。

 

・著者について

 禅僧である著者は東京広尾ある臨済宗大徳寺派香林院の住職であり、12歳時から仏門に入ったそうで、大学を出てから雲水と呼ばれる修行を20年間されていたそうです。

 著者は20年間修業をしてきて、修業とはいかに自分に厳しくなれるかということであると気付いたそうです。そして、自分に厳しくなれる方が生きることには楽になることを知ったと述べています。

 

 【禅的】持たない生き方

・1つものを持てば【執着】が1つ増える

 著者はものがあることが当たり前の生活にならないように心がけているそうで、ものを減らすには「ものを持たない方が幸せを感じられる」ということを意識し、心の中にとどめておくことが、ものを減らすことへの第1歩となります。

 一つひとつのものに対して執着が生まれると、心を乱す原因が増えます。それなら、初めからものがない方が楽だし、心も乱れません。と語ります。

・【禅】の考えを取り戻す

 著者は禅僧であり、禅僧はものをほとんど持っていません。お寺での生活の中には必要最低限のものしか置かず、質素でありつつも工夫や知恵が含まれています。そして、その根底には【禅】という考えがあります。

 日本古来の生活様式——例えば茶道やお風呂、建物、漬物など―—それが【禅】から来たものであることを意識していなくとも生活に染みついています。【禅】は日本教のようなものであり、日本人の生活は、まさに生活そのものが【禅】であることを指しています。

 しかし、現代人は宗教を持つことに無関心であり、自分の生活の中に支柱がない暮らしをしています。

 薄っぺらくなった現代人の日々の暮らしに、今こそ【禅】の考えを意識して取り戻すことで、現代人はより良い暮らしができると断言します。

 

 ものを持たないための心得

・「所有とはすなわち執着である」と考える
 物を持つことがいけない理由として、持っているものに付随して次から次へとものいろいろな【執着】が発生していくことが挙げられます。

——例えば調理器具を持てば、食べるものにこだわりが生まれる。その調理器具を手入れするための道具が欲しくなる。このように連鎖して執着が増してしまいます。

 【執着】を捨てることができれば身の回りの物は本当に必要最低限のものだけになるのです。

 

・「物がある」のが当たり前だと思わない

 ものにあふれる生活をしていると、それがあって当たり前になってしまいます。
そのもの自体に感謝することもなくなってしまいます。ものをなくしてからそのありがたみに気づく話もよく聞きます。
まずは自分が「あって当たり前」だとおもっているものを見直すとよいでしょう。

・  持たない工夫を楽しむ

 物がなければ何かで代用しようと考える。その工夫を楽しむことです。物が豊かになればなるほど人間は自分の頭で考えなくなってしまいます。現代では様々な便利グッズが売られていて安いからと言ってつい買ってしまうかもしれません。
しかし、買わなくても何かで代用できないか使う必要のないものもたくさんあるのではないでしょうか。

 もちろん失敗することもありますが、失敗があるからこそ工夫が生まれるのです。

 

 悪い感情を「持たない」

・精神的に「持たない」生き方

 邪念を払って精神を統一し、悟りの境地に至ることを目指す【禅】では悪い感情を持たないことが非常に重視される考え方です。

 

・人と比較しない

 誰にもコンプレックスがあるとは思いますが、どんなに優秀に見える人でも、弱点があり、やはり同じ人間なんだという部分があります。人と比較するのではなく自分の持てる力を最大限に生かすことに集中した方がいい。
 劣等感や嫉妬のような感情を持たないためにも、まず自分と他人を比較しないことが重要です。自分は自分。他人は他人というスタンスを確立させることです。

 自分の心を見つめる時間を作ってみてください。お風呂でも電車の中でもよいです。意識してそう時間を持つことが重要です。自分を見つめるときは自分の長所はどこか自分の短所はどこか自分に問いかけてみます。自分の中にはいろいろな自分がいます。そのどれもが自分だと思って否定せずに受け入れることが大切です。

 

 

・【坐禅】で心を整える。

 人の能力が最大限発揮されるのはその人が無心の状態にあるときです。 
外のことを意識せずにいること、精一杯その時々を一生懸命に過ごせば、そこがすべての真の世界になります。

 外の世界を意識せず自分と向き合うために、心をコントロールするための有効な手段として坐禅があります。

 坐禅を始めてすぐの時期は精神的プレッシャーや足が痛いなどのストレスがあります。しかし坐禅を毎日3カ月も続けて慣れてくると、イライラが落ち着き、迷いや悩みが軽減されていきます。意識は考えることに集中して、体は深い呼吸をします。坐禅を気持ちを整理することができるようになって、とてもリラックスができるのです。

 坐禅で心を集中することに慣れることは、困難な状況に陥った時に心を落ち着かせることができるようになります。時間がなく、坐禅ができないときでも深呼吸をするだけで自分の心を落ち着かせるようになります。

 

 

  余計な人間関係を「持たない」

・人間関係は「良い加減」で

 「いいかげん」ではなく「良い加減」です。人間関係は人なりの適温というものが存在します。それが「良い加減」です。それを把握して、人との付き合い方を考えてみるのも大事なことです。
 人に気を使いすぎる人は自分に無理をしてまで交友関係を広げる必要はありません。友達が多い方が人間的にいい人ではないか、友達が少ないと人間として欠陥がある人と思われるのではないかという不安が誰しもあるのです。
 しかし、人と比べず、自分には自分のあった人間関係の深さと広さがあるということがわかっていれば、むやみにSNSでの交友関係や友達を増やそうとしなくともよいのです。

 

・他人は変えることができない

 誰にでも苦手な人、嫌な人がいると思います。そういった人とは無理に付き合う必要はありません。しかし、親戚や会社、学校などの逃れられない人間関係と付き合う場合はどうでしょうか。これは自分の心の持ち方を変えるしかありません。

 他人は変えられないものです。自分が相手によくないところを指摘すれば、相手はあなたが嫌っていることを感じ取り、心を閉ざしてしまいます。しかし、相手が本当に心から「変わりたい」と強く願っているならばこちらのアプローチによってその人が変わる可能性はあります。
 好意を持って見方や言い方を変えて接すれば相手は「この人は、自分をよくしようと思って言ってくれている」という理解の仕方をします。

 結局はその人自身の心の持ち方が大切なのです。結果として他人は変わらないかもしれないけれど、変わる可能性を信じて、自分の心の持ち方を変えていき、相手にかける言葉を考えていくしかないのです。

 

 

 

【読書感想】『サーチ・インサイド・ユアセルフ』を読みました

サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 チャディー・メン・タン/著

 


 グーグルの社員の著者が独自のメゾット【SIY】(サーチ・インサイド・ユアセルフ 日本語に訳すと自分の内を探れ)を紹介しており、【SIY】トレーニングを積むことで科学的な観点を踏まえてどのような利点があるかの解説しています。

 【SIY】のメリットという部分もありますが、自身の【注意力】と【情動】に気づくことができ、それらのコントロール方法の解説もあって、なかなか興味深い内容となっています。

 本書に書かれている内容は、自分の生活の中に【穏やかさ】や【明瞭さ】を得ることができる精神コントロール法です。本書に書かれているメゾットを実践せずとも、心理学的な様々な知識を得ることができます。

 少し変なユーモアが利いているところも著者の陽気さが伝わります。【やさしさ】や【思いやり】などの幸せにかかわる記述も多くあり、とても内容が濃く定期的に読み返したくなるような満足のいく良書でした!

 


本書から学べる要素はたくさんありますが、以下3点の項目に絞って紹介します。

  心の知能指数

・心の知能指数【EQ】とは

 本書で語られる内容は【EQ】と呼ばれる心の知能指数ともいうべき能力を身につけるものです。

 【EQ】は情動をコントロールする力ともいうべきもので人生で様々なメリットがあります。
 この【EQ】とは何なのか定義すると

 

 ー自分自身と他人の気持ちや情動をモニターし、見分け、その情報を使って自分の思考や行動を導く能力ー

 

 この能力を高めることができれば仕事の成功、人生の充実を得ることができます。そして誰もがこの【EQ】を後天的に伸ばすことができます。

 

・EQの恩恵①仕事での成功

【EQ】の恩恵は仕事で優れた職務遂行能力をもたらしてくれます。

優秀さの要因は純粋な知能や専門知識よりも「情動面の能力の方が2倍も重要」です。【EQ】が優れていれば誰もが職場で秀でることができます。

 

【EQ】が高いとよいリーダーになれます。卓越したリーダーの80~100%の能力は情動面での能力が占めるそうです。

 

 

・EQの恩恵②人生の充実

 【幸せ】とは人生の充実をもたらす最適の存在状態といっており、そしてその最適な存在状態

「心がどう機能するかを理解することで到達する、情動のバランス」だと言います。

 

この【幸せ】はトレーニングで身に着けることができる能力で、何も悪いことが起こっていなければ基本設定によって【幸せ】になることができます。

 

・【EQ】を養う

 【EQ】という情動面での技能を伸ばすことができれば、人生の問題は自動的に解決します。「怒り」を巧みに管理する能力を獲得すれば、怒りにまつわる行動での問題は自動的にすべて解決するでしょう。情動的な衝動に負けなくなれば、分別ある最適な行動がとれます。

 そしてこの【EQ】は大人になってもトレーニングによって得ることができる。と本書は述べています。

 

 注意力を養う

・自分の体にその注意を向ける

 情動をひたすら客観的に眺めることで、穏やかで明瞭な注意を養うことができます。

 穏やかで明瞭な注意力があれば、強い情動を経験しても、冷静になる間を置いて行動を変えることができます。

 本来直ちに情動に任せて直ちに行動をしてしまうのが本能ですが、情動にコントロールされない行動が、穏やかで明瞭な注意力によってできるようになるのです。

 

 

・マインドフルネス(瞑想)

 マインドフルネス(瞑想)をすることで筋トレと同じように心を鍛えることができます。

 まずマインドフルネス(瞑想)をするときにやるべきは意図を持つこと。マインドフルネスをする理由を持つことです。例えばストレスを減らしたい、EQを養いたい、他人の何か役に立ちたい、など自分がこのマインドフルネスをしたい気持ちを考えるのです。この段階だけでも心の健やかさが増し、トレーニングになります。

 

 意図を生み出したら次は呼吸をたどります。呼吸に意識を集中させること。これだけで注意力が増してきます。たいていの人はこの状態は長く続きません。別のことを考え注意がそれてきているのです。しばらくすると注意がそれたことに気が付きます。そうしたならば呼吸にまた注意をそっと戻してあげます。これの繰り返しをしていきます。
 さまよう注意力をもとに戻すことは、筋トレの筋肉を収縮させることのようで、マインドフルネスは心の筋肉を発達させているのです。

 

 注意力を増したら自分自身の態度を自覚することです。自分自身に対してどれほど頻繁にひどい陰口をつぶやいているか、考えてみます。できればその態度をやさしさと好奇心に替えていく。この変化自体もマインドフルネスです。

 

・活動中のマインドフルネス
 マインドフルネス(瞑想)をするのに最適な場は日常生活です。日常生活のあらゆる場面にマインドフルネスを持ち込めるようになったら人生の質が大きく変わります。


 どんな日常生活の課題をこなしているときも、一瞬一瞬の注意を向けて注意がそれるたびに、ただそっと注意をもとに戻して集中してあげることです。その経験を目いっぱい経験することができるようになるのです。

 

 例えば、いつもの食事にマインドフルネス(瞑想)を持ち込み、一つ一つの料理に目いっぱいの注意を向けること。どの料理も食べる際にしっかりと触感や味を楽しむように注意を向けてみれば、より一層楽しむことができます。

 

 さらに単純なことに注意を向けるなら【歩く瞑想】です。歩いているときの注意を体の一つ一つに向けて、注意がそれるたびにただそっと戻してあげるだけです。歩くこと、体が動いていることを認識して、それを全力で楽しんでみることです。

 

  情動を乗りこなす

・自己統制について

 私たちは情動によってさまざまな選択肢を失っています。情動をのりこなして選択に移ることができれば、【破壊的な衝動を抑えること】や【変化に柔軟に対応すること】や【自分の行いに責任を取る】などの能力を強く発揮することができます。


 情動を乗りこなす力を【自己統制】といいます。これをコントロールすることで、情動を抑えたり時には解放させたりがうまくなっていきます。
 【自己統制】は言わば情動と仲良くなること、友となることを目指します。情動を乗りこなす練習やテクニックを得ることで、情動の理解が深まり、情動との仲を深めていくことにつながるでしょう。

 

・執着と嫌悪を捨てる

 痛みは苦しみとは必ずしも結び付かないもので、この気付きを得ることは執着を捨てる練習になります。私たちが感じる【90~100%の苦しみは執着と嫌悪からくるもの】でこの2つを捨てることで苦しみから解放されることができます。

 

あらゆる思考を優しさとユーモアをもって始める

 苦しみに対処するためのテクニックがいくつかあります。そのなかであらゆる思考を優しさとユーモアをもって始めることはとても有効です。
 自分や他人に優しくすること。優しさは有害な行為に対しての癒しを与えます。
 ユーモアは自分のしくじりに対しての喜劇的な一面を見出し、笑い飛ばしてしまうことです。みっともない経験に腹を立てたりするよりも、喜劇的な一場面として考えた方がずっと面白い。

 

 



 

 

【読書感想】『ブルーゾーン セカンドエディション』を読みました

The Blue Zones(ブルーゾーン)2nd Edition(セカンドエディション) ダン・ビュイトナー/著

 


 世界で現在100歳以上の長寿者が多く暮らす地域を【ブルーゾーン】と呼んでおり、その生活がどのようになっているのか、長寿の秘訣は何であるか調べてまとめた本になります。

 現在世界に5つある【ブルーゾーン】は


 この5つはそれぞれ気候も文化も違いますが、それぞれ健康的に自活ができている100歳以上の人【センテナリアン】が多く住んでいます。本書ではそれぞれどのような生活をしているか一人ひとりインタビューの経験談が書かれていて、その地域の人々の長寿の秘訣が書かれています。

 インタビューの経験談ということもあって、物語のようでもあり、読んでいてとても楽しい、そして生活に素朴で温まるものを感じました。長寿の秘訣というところ以上にこれらの地域の美しさを感じられる1冊だったと思います。

 

 

 イタリア・サルディーニャ

・山岳地帯バルアキア地方

 長寿地域とされている、イタリアサルデーニャ島の山岳地帯バルアキア地方。ほとんどが無人で、山や森、岩の海岸におおわれた自然豊かな美しい地域です。産業は牧羊が盛んで、この地方特有の【ペコリーノチーズ】を生産しています。

 長寿地域のなかでは【男性】の100歳以上の長寿者が多いのが特徴です。ほかの地域では女性の長寿者が多いのですが、この理由はよくわかっていません。彼らの特徴的な性格が長寿に影響していると考えられます。
 彼らはむっつり屋だが人好きはするし、時折辛辣なブラックユーモアをお互いに言い合う。そんな彼らの性格がストレスを発散させているのだろうと言います。

・健康の秘訣

 食べ物は植物性主体の粗食が主体。全粒粉パン、豆類、野菜、果物などを食べている。たまに乳香、ヤギのミルク、ペコリーノチーズを食べます。
 毎日赤ワインを1、2杯飲みます。サルデーニャ特産の【カンノナウワイン】は動脈硬化を防ぐフラボノイドが多く含まれており、ストレス発散にも役立っているようです。

 

・長寿者を大切にする

 この地方は家族を最優先に、年長者をとても大切にする伝統を持っています。年長者は子供たちの支援を惜しまず、生活の知恵を分け与えてくれます。子供たちはより健康的で社会に適合でき、長寿に貢献しています。

 

・よく歩く

 山岳地方で羊飼いをしている彼らは、一日8キロも歩いています。友人の家に行くのにも30分以上自転車をこがなくてはなりません。日常的に運動をしていることが筋肉や骨の新陳代謝を促しています。
 

  沖縄

・日本のハワイ

 日本列島の南西、最西端に位置する。気候は温暖で、ヤシの木が立ち並ぶ。白浜のビーチにターコイズブルーの海。全160の島からなる沖縄。
 毎年のように台風が直撃し、太平洋戦争の激戦地となり、飢饉もあった。不幸な土地柄ですが、世界有数の長寿地域として知られています。

 

・生きがいを持つ

 沖縄の100歳人に共通している資質は、鋭いユーモア、自己満足の気質、難局を乗り切って現在に至ったことへの感謝の気持ちです。ああしていたらよかったのにという後悔の気持ちは持たず、人生に目標をもち伝統的なライフスタイルで暮しています。

 毎日祈ることだったり、畑仕事、三線を演奏することだったり、それぞれの生きる理由付けがはっきり口にできる長寿者ばかりで、口にすることで、自分が必要とされている認識が強まっているようです。以下は本書に書かれている100歳人へのインタビューの一部です。
 

「祖先は常に毎日見守っている毎日、生き延びられたことに感謝する。そうすると毎日がとても貴重におもえるからね。」

「朝をスマイルで過ごすと、1日中さわやかでいられるのです。」

「自分で作った野菜を食べること。自分の将来に期待を持つこと。他人に親切にすること。笑顔を絶やさないこと。」

これが沖縄の人たちの長寿の秘訣のようです。

 

・植物性主体、大豆食品たくさんの食生活

 沖縄の100歳人たちは生涯の大部分を植物性食品を主体にした食生活を送ってきました。沖縄の100歳人はほぼ例外なく自分の畑を持っていて、農作業をすることで体のあらゆる部分を動かし、ストレス解消にもなっているようです。

 よく食べるものは野菜炒めのチャンプルー、ゴーヤ、サツマイモ、豆腐の味噌汁。
 ハーブ類も畑でとれたヨモギや、ショウガ、ウコン、ニンニク。これらは天然の薬局と呼ばれて医療品としての効果があります。

 

 アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ

・大都市の中の孤島 ロマリンダ

 アメリカ合衆国カリフォルニア州南部、ロサンゼルスの東に位置するキリスト教の一会派セブンスデー・アドベンティスト教会の一派が中心となって作られた町。ロマリンダ。
 ここに住む【アドベンティスト】と呼ばれる宗派の人々は、聖書の戒律を忠実に守り、たばこやアルコール、豚肉のような不浄なものは一切食べません。さらにきわめて厳格なアドベンティストたちはこってりしたもの、スパイスやカフェインなど「刺激性のあるものは避けよ」とされて、映画や芝居をみたり大衆文化触れることさえ禁じています。
 このような宗教観がアメリカの大都市のど真ん中に長寿地域を作ったようです。

 

安息日は時間の聖域

 ロマリンダのアドベンティストの長寿者は【何もしてはならない日】と定められた、安息日を大切にしています。

 安息日には、家族、神様、愛する仲間たち、そして自然とともにまる1日過ごす日になっています。テレビを消し、仕事や商売のことを忘れ、自分にとって大切な人たちと過ごすこと。このおかげでストレスから解放され、ネットワークを強め、継続的に運動ができています。安息日は休息と若返りのための【時間の聖域】と呼ぶ人もいます。

 安息日には様々な人が教会に集まりお互いにコミュニケーションを取っているようで、たとえ信仰心がなくなってアドベンティスト教会から離れた人たちさえも、安息日の習慣だけは守り続けているようです。

 

 中米コスタリカのニコジャ半島

・自然豊かなコスタリカ

 コスタリカ南北アメリカ大陸をつなぐ中米のコスタリカ。ニコジャ(ニコヤ)半島はそのコスタリカの西側に位置する自然豊かな半島。美しいビーチと熱帯雨林の広がる観光地です。ここに住む人たちは先住民族チョロテガ・インディアンの影響を受けてトウモロコシや豆などの農作物を伝統的に作っています。

・人生の目標【プラン・デ・ビーダ】

 ニコジャの長寿者はみなそれぞれ、彼らなりの生きる目的意識をもっています。もしもそれがなくなると、存在理由がなくなり、老齢になるとすぐに亡くなってしまうとのことです。
 コスタリカではこの目的意識を【プラン・デ・ビーダ】と呼んでおり、この考え方を大切にしています。

 健康な100歳人は確固としたプラン・デ・ビーダをもっています。彼らの多くは家族の面倒を見ないといけない、という強いサービス精神、義務感があります。自分が必要とされていると感じており、多くの人に役に立とうと努力しているようです。

 

 ギリシアイカリア島


ギリシアエーゲ海に浮かぶ島

 イカリア島はトルコの西海岸から約30マイル(約840キロ)ほど離れたエーゲ海に浮かぶ島です。低木に覆われた山のギザギザした尾根が海に向かって険しく伸び、島全体がほとんど山であり、ほとんどの土地が岩だらけです。かつては港がなく、海賊の脅威があり、「メルテミ」と呼ばれる強風が人々を遠ざけました。イカリアは長い間自給自足の生活をしてきました。

ハーブティーと地中海風の食事
 イカリア島の人たちは家族や友人と一緒にハーブティーを飲むことを楽しみにしています。ハーブティーには抗酸化作用があり体内の余分な水分を排出して血圧を正常に保つことが知られています。
 使っているハーブの種類はオレガノ、セージ、ローズマリーなどを使っており、一つの成分を摂りすぎないように毎日フレーバーを変えて飲んでいるようです。

 また、イカリアの人たちの食事は野菜や果物、豆類、オリーブオイル、全粒穀物などを使った地中海風で、アルコールも適度に摂っているようです。
 ユニークなのはジャガイモ、はちみつ、ヤギの乳、豆類を重視して、果物、魚の摂取量は比較的少ないことです。

 

・遅く起きて、昼寝をして、遅く寝る
 イカリアの人たちは朝【遅く】起きて、庭仕事をして【遅い】昼食をとり、昼寝(シエスタ)をする習慣があります。そして仲間たちとお茶やワインを飲み、夕方【遅く】夕食をとって、【遅く】寝るといったゆっくりとした習慣をしています。誰もが腕時計をしておらず、時計もちゃんと動いていない。時間に対する緩急性が非常に低い土地柄なのです。

 誰もが忙しさに追われることなく、人付き合いや食事に満足感を得て、活動的で穏やかな日常を送っていることが、イカリア島での長寿に貢献しているのかもしれません。

 



 

【読書感想】『BORN TO RUN』を読みました

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族" クリストファー・マクドゥーガル/著

 


 トレイルランに興味を持ち始めて好奇心から読み始めました。本書は自分のような走らない読者を「走りたい」と思わせるような魅力(魔力)を持った良書だと思います。

 自分は本来人間は走ることを得意としていないと考えていました。「つらい」「疲れる」「体への負担が大きい」「フリーラジカル(活性酸素)」が発生するというデメリットが多く、ランニングはあまりせずにいました。本書を読んで考えが変わりました。

 走ること自体は人類に備わっているもともとの機能で、いくつになっても衰えない。そして本書に登場する人物の「楽しそう」に走ること。そして、本書にいくつも散りばめられた登場人物の魅力的なエピソードがどれも情熱を与えてくれます。

 本書に出てくる「タラウマラ族」は ー走る民族ー とも呼ばれ山岳の秘境の地、急こう配を毎日マラソンランナーにも近い距離を走る民族です。
 その民族との出会いとマラソンを超える過酷なレース「ウルトラマラソン」に挑むに登場人物たち。「レース」ということ以上に、それぞれの「走ること」に関する思いが読み取れて、とても楽しんで読むことができました。

 多少難解で話が飛び飛びになり、少し読みづらい部分もあります。
しかし、わかりやすい解説書ビジネス書にはない物語としての楽しさもあって一気に読み進めることができました。
 読んでみてとても満足のいく良書だったと思います!

 


物語としても楽しめますが、本書から学べる要素

  走る民族「タラウマラ族」

・ランナーは故障しやすい

 ランニングを伴うスポーツの競技者は脚に多大な負担がかかります。
走るときの膝や骨、筋肉、軟骨にかかる負担は体重の何倍にもなる。走るときの負担が積み重なることは人体を破壊する。長距離走は「膝の健康に対するとてつもない脅威」となっています。

 

・走る民族「タラウマラ族」

 最も親切で最も幸せな民族であると本書は語る。「タラウマラ族」訳すと「走る民族」。彼らの言葉で「ララムリ」というのが本来の名前です。

 メキシコの未開の山峡地帯の洞窟を住処として、現代社会とのつながりは乏しい。貨幣はなく、好意と伝統のトウモロコシビールの交換で経済が成り立っています。

 

 この「タラウマラ族」が驚異的なのは走ること。マラソン程度のランニングなんてものではなく、丸2日も走り続けるようなレースを日常的にしているところである。しかも平坦な道ではなく峡谷の道を走るのである。恰好はローブ姿にサンダルという伝統的なスタイルで、40度を超す灼熱の山峡地帯をトウモロコシと焼きネズミというわずかな食糧で丸2日も走るのです。
 それでいて「タラウマラ族」は身体を壊さない。

 

「タラウマラ族」の脚が強靭なのは生涯にわたって走り続けてきたからといえます。最も酷使された脚が最も健康なのです。

 

  裸足ランニング

・ランニングシューズはケガの防止にはならない

 「人間は靴なしで走れるようにできている。」


クッションのある靴を履いて走ると踵での着地をして膝にダメージが出るということがわかっています。シューズの構造は足の動きを一変させてしまうものなのだといいます。
 研究で分かったのは最高級のシューズを履くランナーは安価なシューズを履くランナーに比べてケガをする確率が高くなるということ。
 ケニアのランナーは驚異的な足の弾力を持ち、彼らはほとんどが靴を履いて走ったことがないのだといいます。

 裸足で走る人は地面について足からの情報を絶えず受け取っているが、その一方、靴を履く人の足は変わらぬ環境で眠るばかりだ。最良のけがの防止法は週3回濡れた草の上を走ることだと本書は述べています。

 

 走るために生まれた

・人間にとって走るとは遠くに行くことなのかもしれない。

 人体の構造としてアキレス腱、大きな尻が必要になるのは走るときだけであり、この構造はチンパンジーやほかの哺乳類には見られない特徴である。アキレス腱はスピードに無関係だが、エネルギー効率が良い跳躍で大きな意味を持つ。人間はスピードこそ遅いが、持久力を最大に長距離を走るようにできている。


 

 

【ライフスタイル】読書好き独身30代サラリーマンの運動

 健康管理の3大要素「食事」「運動」「睡眠」前回紹介「食事」の次に大事だと思う「運動」について(2023年1月)の考えと実践しているものを紹介したいと思います。

 


 

・頭がよくなる
・ストレス解消、精神的にも安定する。
・集中力がつく

 運動は体を鍛えるためだけにやっているわけではありません。脳を鍛えることにもつながります。これは科学的な根拠も出ているます。頭をよくしたいなら運動をするべきです。

 精神的にも安定するのは運動の最中は「マインドフル」な状態だからです。運動の最中は運動に集中することになるので、集中せざるを得ません。それが「マインドフル」な状態で、ストレスなく幸せな状態ともいえるわけです。運動を続ければ続けるほど「マインドフル」な状態に持っていくことが快感になり、それが強化されていきます。
 こう言った理由から運動は「集中力」も鍛えられ、ストレスが減って「幸せ」も手に入る行為だといえます。

タイトル通りの本です。とあるアメリカの学校が体育の時間増やしたところ「成績」が上がったエピソード。様々な運動に関するメリットが書かれた本です。 

 


 

 自分の運動に対する考えは「便利」に慣れすぎないで「現代人」にならないようにすることです。人間の体はもともとストレスを与えればそれに対して対抗して強くなるようにできています。
 脳はもともと人間が運動するために存在しているため、現代人の動かない生活は脳の考える力も奪ってしまいます。
そうならないためにも心がけていることとして以下があります。

 長時間座らないこと

運動では痩せない。
昨今はそういった認識があるようで激しい運動を30分1時間したところで、消費カロリーはたかが知れていて、痩せることはないそうです。大事なのは「長時間座らない」ことです。
 30分1時間の運動の消費カロリーも3、4時間座ることで帳消しになるくらい長時間座ることは体に悪いと言われています。このことを考えたら長時間の座り作業はなるべく避けるべきですね。
 「現代人」として生きていく以上、「座る」という行為を強いられる場面が多いですが、なるべく座らないで生活する工夫が必要になってきます。


・座らない工夫

 自分はデザイナーという「パソコン」での仕事をしています。
 本来はこの業務「座り仕事」がメインです。しかしながら、この事実を知ってからは、椅子を排除して「スタンディングデスク」を取り入れて作業をしています。
 最初は足が筋肉痛になる日々でしたが、徐々に慣れていき、今では業務中8時間ずっと立っていることができます。2020年の2月ごろからずっと使い続けています。


・スタンディングデスクの感想
 ずっとスタンディングデスクを使ってきた感想としては「慣れてしまえばどうってことがない」といった印象です。体も夜にしっかり疲れてくれるので睡眠の質も上がります。それまで悩みであった「ニキビ」「痔」などの問題もなくなりました。使う前よりも体重は15%近く落ちて安定しています。こう見るとスタンディングデスクはとても効果があったと思います。

健康の悩み、運動しても痩せないなどの悩みがありましたらスタンディングデスクはぜひ試してみてください!

様々な著名人からのインタビューで彼らがどのように成功を収めたか、が書かれています。長時間座らないことのメリットもしっかり書かれているのでとても読みごたえがあります。健康へのライフハックがとても充実したいい本です!

 

 できるだけ歩くか走ること

 人間はもともと動物として長時間歩く、走ることができるように設計されています。たくさんの人がマラソンで40Km以上の距離を走るのに精を出しているのもその所以だと思います。

 人間は他の動物と違って、汗をかくことができ、手の自由が利くことにより肺が圧迫されずに呼吸が安定する。短距離で他のほとんどの動物に勝つことはできませんが、疲れ知らずの長距離ランナーとしては人間はどの生物よりも優れています。
 以上の理由から進化論的にも人間にとって走ることは本来備わっている自然な行動なんだと考えています。

 

・よく歩く、たまに走る
 昨今の研究では毎日30分から45分ほどのウォーキングがとても健康に良いと推奨されております。
 自分は平日でも1時間くらいは時間を作って散歩かランニング、休みの日は3~7時間くらいは歩いて移動するように心がけています。

 こんなに歩くか走るかする理由としては、健康目的以上に単純に「気持ちがいいから」です。


 長時間歩くことは周りの景色を落ち着いて楽しんだり、思わぬところに気付きを得たり、ひらめきを起こしたりとリラックスを得ることができます。あえて何もしないという「瞑想」「マインドフルネス」にも近い境地で、ただ歩いていて「幸せ」を感じることが多いです。


 走ることもいわゆる集中状態に入り、体への疲れ以上にこの状態を心地よく感じることができます。自分はマラソンを走れるくらいの体力はまだありませんが、少しずつ体力が上がって走れる距離や時間が増えていくことに成長を感じるのもまた、楽しみでありますね。
 

タラウマラ族ー走る民族ーと出会っての著者自身のランナーへの復活劇。ウルトラランニングにかける様々な人物のエピソード。厚底のランニングシューズの膝への負担の科学的解説。走ることへの情熱が詰まった作品です。


 冷水シャワー

 運動とはまた違ったものですが、体を整える手段としてあげておきたいです。目的としては「代謝」を上げること、「呼吸」「血管」のトレーニンになるからです。
 
 トレーニングというより修行とか荒行のようなイメージが強いですが、個人的には「自律神経」のコントロールができるようになったり、「呼吸」を整えて「メンタル」面のトレーニングになるという点でメリットは多いです。

 やっていることは「サウナ」の「温冷交代浴」に近い行為です。サウナは頻繁に行き来するにはコストが高いので、自宅で手軽にできる「冷水シャワー」を浴びるようにしています。

 

「冷水シャワー」「呼吸トレーニング」などICE MAN として知られるヴィム・ホフの体のつくり方。「ヴィム・ホフ」メゾットを解説した本です。

 

【読書感想】『精神科医が見つけた3つの幸福』を読みました


精神科医が見つけた3つの幸福 樺沢紫苑/著

 


 読み始めたきっかけはprime readingで無料で読めたからなんですが、前回読んだ『OUTPUT大全 の著者「樺沢紫苑」先生の著書ということでかなり期待しながら読みました。

 今まで出版された中で最も【具体的な幸福本】とおっしゃっており、自分も本書を読んで、まさにその通りと感じる1冊でした。

 脳内物質【セロトニン】【オキシトシン】【ドーパミン】を幸せの3原色として紹介されています。我々が「幸福」を求める場合、まず何を目指して行動すればよいのかが非常にシンプルでわかりやすく書かれています。

 自分の人生で【幸福のために優先すべきこと】、【幸福のためにやるべきこと】が明確になった、非常に優れた良書です。
 今ならamazon prime会員なら無料で読めるので興味があれば読んでみてください!

 


重要と思った箇所の抜粋

 幸福とは「脳内物質」

・幸せの正体は脳内物質
  我々が「幸せ」と感じるとき、脳内では100種類以上の「脳内物質」が分泌されている。その中でもセロトニン】【オキシトシン】【ドーパミン【幸福の3原色】として定めており、脳内でこれら3つの幸福の脳内物質が出た状態が我々が「幸せ」であると言えます。

 

・幸福の3原色
 セロトニン】【オキシトシン】【ドーパミン我々が普段感じている「幸福」はこの3つに分類することができる。これを【幸福の3原色】としています。

 セロトニンは健康の幸福。心と体の健康。

 オキシトシンはつながりと愛の幸福。友情、人間関係。

 ドーパミンはお金、成功、名誉、地位などの幸福。

 

・3原色の優先順位
 この幸福の3原色の優先順位】を間違うと不幸になる。
ほとんどの人がこの優先順位を間違えているから不幸になっている。幸せになれないのだ。
 
セロトニン】→【オキシトシン】→【ドーパミン

つまりは

【健康】【つながり】【成功】

この順番で幸せを積み上げることが本書の最も言いたいことであり、結果としてすべての幸福を手に入れることができます。

  幸せの性質

・【BE】の幸せ
 いまここに幸せが【ある】【存在する】【BE】の幸福感である。
セロトニン的幸福】【オキシトシン的幸福】が該当します。
 この幸福感は多くの人がすでに当たり前のように持っていて、この幸福感は失ってから気付く人が多いです。維持し失わない努力をすることが必要になります。

 

・「今、ここ」の幸せ
 幸せは「過去」や「未来」にはありません。「今、ここ」幸せとは現在の状態であり、結果ではありません。
 ほとんどの人がすでに持っている「小さな幸福」に気づくことができません。未来の「圧倒的な幸福」を目指そうとすると満足がいつまでもできずに、永久にそれを追いかけることになってしまいます。

 

・劣化する幸せと劣化しない幸せ
 【ドーパミン的幸福】は劣化しやすく、【セロトニン的幸福】【オキシトシン的幸福】は劣化しにくい。つまりは【成功】【金銭的な幸福】はその幸福に慣れてしまって、時間が経つと幸せと感じにくくなってしまいます。



 例えば、あなたは「もっと給料を上げたい」といった欲求があって、会社での仕事を頑張ってみたとします。そういった頑張りが会社から認められて、給料が上がりました。その瞬間はとても「幸福」でしょう。しかし時間が経ったらどうでしょう。数カ月もすれば「給料が上がった幸福」にすぐに慣れてしまいます。「給料が上がった」ありがたさはほとんど感じられなくなってしまうでしょう。そして、また「給料を上げたい」という欲求が生まれてしまうのです。

 

・すべての幸福を手に入れる
 【ドーパミン的幸福】つまりは【成功】を目指すなということではありません。
 お金を得たら感謝する。みんなでやった方が楽しい。など【ドーパミン的幸福】を【オキシトシン的幸福】を掛け算させて劣化させない幸福とすることが重要となります。
 【成功】よりも【つながり】を重視するほど人生の満足感は高くなります。

 

 セロトニン的幸せ

・朝散歩
 著者は【セロトニン】を活性化させるための習慣として「朝散歩」をおすすめしております。


 「朝散歩」とは起床後1時間以内に15~30分程度の早歩きの散歩を行う。というもの。朝日を浴びられて、リズム運動ができる。さらに散歩のあと「よく噛んで」朝食を摂ることでより効果的に【セロトニン】が分泌される。最高の1日がスタートできる習慣です。

 脳と体がしっかり整っていることが【セロトニン】の分泌には必須で、本書で紹介している。睡眠、運動、朝散歩の健康習慣をしっかり行うことで【セロトニン的幸福】の基盤が作られます。

 

 

・気付き
 【セロトニン的幸福】は空が青くて気持ちがいい、といった「小さな幸福」です。
 「小さな幸福」に気付ける人は、自分の健康、体調の変化にも「気付く」ことができる能力を持つこともできます。


 これは当たり前ではなく、多くの人は「小さな幸福」に気づくことができません。小さな幸せに「気付く」意識が大切です。

 

 

・「今、ここ」にフォーカス
 「過去を考えて後悔して、未来を考えて不安になる。」メンタルの不調は「過去」と「未来」を考えることから始まります。後悔や不安は考えることで自分自身が作り出しているのです。

 私たちは「今、ここ」に生きています。「今、この瞬間に生きている自分に向き合うだけ」で幸せな気分になります。
 毎日、「今、楽しい」を積み上げる。これを続けることが「幸せな人生」となるのです。

 

 オキシトシン的幸せ

・つながる
 友情、仲間との交流、スキンシップなど【オキシトシン】を出すには人とのつながりを意識して幸せを感じる必要があります。
また「親切のホルモン」とも呼ばれ、人が何か親切な行動をしたとき「親切した人」「親切にされた人」両方に【オキシトシン】が分泌されます。
 感謝や親切を大事にすることがオキシトシン】を分泌させます。

 

・人間関係の優先順位
 付き合う相手にも優先順位があり、共感し、信頼できる寄り添える安定した人間関係を育てればいい。
 しかし、人間関係にも問題はつきもので、仲良くなるには有限である「時間や精神エネルギー」が必要になります。



 「親しい関係」は5~6人が限界で「たくさんの人」と仲良くしようとしてはいけません。まずは【家族】と【友人】の盤石な安定した人間関係を育てることをお勧めします。【家族】【友人】の人間関係だけでも【オキシトシン的幸せ】は十分に満たされます。

 

 ドーパミン的幸せ

・【ドーパミン】の性質
 多くの人が【ドーパミン的幸せ】いわゆる【結婚】【成功】【お金】など、を【幸福】とイメージします。しかし、一概に【幸福】とは言えず、悪い面も多くあります。

 【ドーパミン】の良い性質として、自己成長の原動力となる点が挙げられますが、悪い性質として依存症の元凶となることが知られています。

 【ドーパミン】は「もっともっと」の物質であり、お酒、ギャンブル、ゲームなどの依存症を引き起こします。人生の中ではこれらの性質を理解してうまく【ドーパミン】と付き合っていかなくてはなりません。

 

・制限することで楽しみを増幅させる
 現代に生きる私たちは依存症と隣り合わせの生活をしています。
スマホ、ゲーム、お酒など「もっともっと」という、さらなる「報酬」を求めてしまう「娯楽」が多いからです。
 無制限にそれらの娯楽を求めると、だんだんと楽しむことができなくなることが研究で分かっています。適度に制限をした方が「幸福度」「満足度」はアップします。長く娯楽を楽しむには依存症になる前に、自分の意思で我慢することが大切となります。

 自分の意思でできないなら自分ルールをもうけましょう。例えば、「スマホの充電器を持ち歩かないこと」で使える時間が実質制限されて、スマホ「ありがたみ」をより増幅させることにつながります。

 

・自己成長を味わう
 昨日の自分と変化したことが「自己成長」。小さくても「自己成長」は毎日起こっています。1日数ページ本を読むだけでも「知らないことを学んだ」わけですからそれだけで「自己成長」です。この「自己成長」が起こるときに【ドーパミン】がでます。
 「新しいことができるようになった、やったー!楽しい!」それがモチベーションになって、次の頑張りにつながっていきます。ただし「プチ成長できて楽しい」という感覚は意識しなければできないことです。



 「プチ成長」を自覚しなければ継続できず、挫折してしまう。「考え方ひとつで」「幸せになれる人」と「幸せになれない人」に分かれてしまうのです。

 

 

 

【ブログ方針】2023年のライフスタイルの方針

 2022年はいろいろ変化の多い年でした。自分にとってはブログやツイッターを始めたこと、引っ越しをしたこと、ライフスタイルを大きく変えたことなどすべて合わせてもとても良い年だったと思います。

 さて2023年何をしたいか具体的にまとめていきたいかと思います。

 ブログの週1更新

 2022年中に書いた記事の「週1くらいでゆるく更新していく」ことは引き続き継続したいと思います。
日々のライフスタイル。読書感想。また日記や何か別のことかもしれません。
とにかくゆるく続けることが大事だと思い、やっていきたいと思います。

 

 

 休日はアクティブに過ごす

 休日はダラダラしないという心がけです。
日本人の休日はとても多く、2023年は祝日で3連休がある月は7つあります。そして祝日がない月は2つしかありません。残りの3つの月も休日と祝日の間に1日の平日があるような形です。【有給】を使って間を埋めればこの3つの月も4連休にできるでしょう。祝日がない月も毎月3連休を作るようにしたいと考えています。


 この祝日を使った連休で旅行に行ったり、普段しないことをしてアクティブに過ごすようにして、毎月の楽しみを作っていきたいと考えています。
 また、普段の2連休の休日も新しい何かを発見できるように、予定を作ることを意識したいですね。

 こちらは『超ミニマル主義 四角大輔/著』からいただいた思想で、本書はアクティブレストと呼んでいます。

 

 投資

 自分の株式投資はコロナ禍2021年より本格的に初めておりまして、すでに資産の半分以上が投資されている状態です。

 基本的には株に関しては素人なので、株価はコントロールしたり、うまくプロのように売買を繰り返して利益を取っていくことができないと考えています。リスクのコントロールのみに重点を置くように投資は進めていくつもりです。『敗者のゲーム チャールズ・エリス/著』からいただいた思想です。

 まだ30代ということもあり『ライフサイクル投資術 お金に困らない人生をおくる イアン・エアーズ  /著』の【時間分散】の考えから、投資はリスクを多めに取ることを選択しております。今まで積み立ててきた手法も感情によっていろいろ変えたりせず、しっかりリスクを取りつつも 積み立てを継続していきたいと考えています。


 つながり

 幸せの観点から自分は現在、十分に健康意識や精神的なストレスもない状態で、日々とても幸福な状態で過ごせていると感じています。
 この状態をより最高の幸せに持っていくために、社会性をもっと強化させていくことが重要かと思っています。
 コロナもまだまだ続いてはいますが、以前より落ち着き始めており、だんだんと直接の出会いも増えていくと考えられます。
 

 つながりの機会を逃さず積極的に行動しよう。

 

という具体的でない目標ですが、【つながり】は人生における幸せをつかむチャンスだと思って、意識して行動していきたいと考えております。